ブログ 

サイト管理人のブログです。

ブログ一覧

医師国家試験に落ちる夢・・・

 先月、医師国家試験の発表がありましたね。私、1年に2~3回、国師に落ちる夢を見ます。多分、人生で一番、ストレスを感じた試験だったのでしょうね。

 医学部卒業しても、国師に合格しなければ、単に医学的知識のある浪人ですからね。研究職ならまだしも、世間一般では、「なんだ、医学部卒業しても、就職できなかった人と同じか」と言われるのです。

 私、大学院の頃、時間があるにも関わらず、整形外科専門医試験1回落ちました。ずばり、試験をなめていて、勉強していなかったので、当然ですね。言い訳なのは承知で発言しますが、専門医試験は合格でも不合格でも、医師の仕事は普通にできますからねぇ。国師国家試験とは格が全然違います。

 さすがに、大学受験に落ちる夢は見ませんが、国師国家試験の夢は、なんでこんなに見るのでしょうねぇ。相当なプレッシャーだったのでしょうか?皆さんどうせすか?


 さて、専門医の話もしましたが、開業時に専門医は不要です。ですが、箔が付くというか、自身を持って診察・治療できるというか、まぁ、印籠みたいなもんでしょうかね。

 この専門医をいつまで更新しつづけるのか、分かりませんが、専門医であったら、診療報酬を1.2倍にしてくれるとか、メリットがあればいいのですけれども、そういう動きは、まったくありません・・・。

 この先、借金の返済も終えたら、専門医の更新はしないでもいいなぁと思っています。専門医の他、スポーツドクターやリハビリ認定医など、更新のための講習会や更新費用が必要なものも持っていますが、果たして、意味があるのか、無いのか、私には、分かりませんねぇ。

 一般の人が、ドクターの出身大学や資格を見て来院するのは、あまり無いのじゃないかなぁと思います。私自身は、HP等をチェックしてその医療機関には行きますけれども・・・。

2025年04月20日

返書もしない医療機関・整骨院・接骨院とは付き合わなくていい理由・・・

 当院は、全国でも大変珍しく、労災や交通事故での整骨院・接骨院の併用を許可しています。当院の近隣には、整骨院・接骨院は、山ほどあります。開業前の時点で、500m圏内に20以上あったと思います。

 整骨院・接骨院って、専門学校に行って柔道整復師の国家資格を獲得すれば、将来、開業できますからね。理学療法士との違いの大きい部分は開業権の有無です。まぁ、今は、開業するには、複数の条件がある模様ですが・・・。ですから、医師や歯科医師とは違い、比較的容易に、そして若い人でも開業できるので、乱立するのですね。

 当院としては、そういう整骨院・接骨院とも連携することで、win winの関係を築けたら、お互いのためでもあるし、整骨院・接骨院の医療過誤も防げるという思いで、併用許可しているわけです。


 結果どうなったでしょうか?


 開業して、7年が過ぎましたが、当院と密に連携している所が、5件ほどあります。整骨院・接骨院は、自分のところで患者を囲い込みたい所が多いので、その5件以外は、紹介はなかなかしてきませんけれども、まぁ、そういう所は、自己責任で施術をすれば良いのかと思います。後遺障害が残ってしまった時の尻ぬぐいで、整形外科へ紹介してくる場合は、私は、拒否しています。

 当院と併用許可したとしても、その後、当院へ定期的に来院していなければ、後遺障害書類作成は拒否しています。

 私の経験上、こちらから紹介状を書いても、返信を書いてこない整骨院・接骨院とは、長続きしませんねぇ。1回こっきりの付き合いだけになることが多いです。

 しかし、都度、連絡をくれたり、まめに状況を報告してくれるところは、今も強固に連携できています。

 過去、交通事故の患者を紹介した整骨院がありました。その患者様にも整骨院にも定期的な当院への通院が必須条件と説明したのですが、残念ながら、その患者は当院へ来院されなくなりました。数か月後にひょっこり患者様が来院し、後遺障害診断書作成を希望されましたが、当然お断りさせていただきました。

 私は、後日、その整骨院に対して、以下のお手紙を送りました。

 「貴院へご紹介した患者様が、当院へ定期的に来院されなくなりました。その後、先日、数か月ぶりに来院され、後遺障害診断書の記載を希望されたのですが、当院へ定期的に来院されていなかったために、お断りさせていただきました。以前に記載した紹介状はお読みになりましたか?こういう不幸なことにならないように指示したわけですが、一度、お考えを聞かせいただけますか?お返事お待ちしています」

 で、その結果、電話もFAXもまったく無く、完全無視をされました。そこへは、二度と患者様を紹介することは無いですね。

 整骨院・接骨院に限らず、紹介しても返書しないドクターも未だいますよね。当院の近くにもありますが、数回紹介しても返事がまったく無い所へは、その後紹介することはありませんし、患者様がそこへの紹介を希望しても、「こういう経緯があって、信用できない医療機関ですが、よろしいですか?」と必ずお伝えするようにしています。そう伝えると、私をかかりつけとして信頼して下さっている患者様は、100%そこ以外の医療機関を希望されますね。

 常識が無い人って、いますからねぇ。私は、返書率100%ですし、99%その日のうちに返書を書いています。返事って言っても、「ご紹介ありがとうございます。今後当院で診察継続します」といった簡単な内容です。それでも返書ですから。ちゃんと、患者を受け取ってくれたと、紹介元は安心するはずです。

2025年04月19日

裁判(民事)の経験・・・その2

 結局、私の弁護士も、その場で、まったく反論することができず、最終的には裁判官が、圧倒的加害者有利の和解を勧め、和解となりました。和解金は、もちろん、私が被害者なので、支払ってもらう側ですが、その額は、大変安いものでした。負け裁判と言っても良いかと思います。

 裁判前には、私の弁護士は、「勝訴となっても、和解であっても、高額慰謝料を獲得できるでしょう!」と、意気揚々としていましたが、まさか盗撮までしているとは思ってもいなかったのでしょうねぇ・・・。裁判後は、首を垂れて、お通夜状態でした。


 私が、この裁判で経験したことは、実働では弁護士がやるものではありますが、無駄に時間がかかるということですね。結局、交通事故から裁判→和解まで、5年弱かかっていますから。和解を蹴って、引き続き判決を希望した場合は、さらに時間がかかったでしょう。医師と言う職業病でしょうか、診断がなかなかつかない状況が、一番モヤモヤするのと同じで、裁判が何年もかかるのは、精神的に応えます。最後に全面勝訴すれば、金銭的にも精神的にも高揚感で満たされるのでしょうけれども・・・。

 相手の弁護士への思いも、ついでにここでぶちまけます!

 裁判官が節度を持って話すように言っているにも関わらず、相手弁護士は敬語を用いず、私に偉そうな口を聞いてきましたし、私の意見を遮って話す場面もありました。結局、一般市民が裁判に出ても、同じ土俵に立つことはできないのですよ。経験がものを言うわけです。ドラマの1シーンのように、相手弁護士の悪意のある発言に対して、味方であるこちらの弁護士が謝罪を求めることも無いですし、私が被害者であるのに、裁判官は、配慮も擁護も同情もしてくれるわけでもありませんから・・・。

 何よりも、プライバシーの侵害というものは、裁判においては皆無ということですね。相手弁護士は、無断で盗撮指示を出していますからね。戦争と同じで、勝てば官軍負ければ賊軍、結局、相手は、勝てばなんでもいいのでしょうかね。


 医師も場合によっては、患者に逆恨みされる立場ではありますが、裁判官や弁護士は、医師以上に、恨まれる職種だと私は今回の一見で強く思いました。弁護士は、被害者や加害者の「代理人・代弁者」とか言われているかもしれませんが、私的には、そんな生ぬるい言葉では言い表せません。むしろ、なんでもありの「ヤクザまがいの用心棒」という感じです。私は、相手弁護士の態度や、汚いやり方に、今でも憤りを感じています。

 そして、弁護士って、弁護はするけども、勝っても負けても依頼人から、着手金・報酬料をもらえるので、痛くも痒くもないのですよね。負けたらもちろん実績にはなりませんけれども。

 そんな「負の実績」を、依頼する一般市民が簡単に調べることはできませんからね。そういう意味では、今回の弁護士依頼は、個人弁護士ではなく、自動車事故専門の大手の弁護士事務所に依頼すべきだったと、私自身反省しています。


 いろいろ書きましたが、前向き発言をしますと、「裁判はこう言う流れで進む」というのが経験できました。普通に生活していたら、経験できませんからね。勝てずに負けた(和解ですけれども)というのも、私自身、これからも、調子に乗らずに、謙虚でいられる気がします。

 この経験は、当院へ通院される患者様にも反映できます。とういうのも、整形外科領域で弁護士が出てくる場面が一番多いのが、交通事故でして、患者さんに、落としどころというか、妥当性というか、それをうまく説明できるようになりました。例えば、通院を1年したいという、初診時から無理難題をおっしゃる患者様にも、そして、後遺障害を望むように書いて欲しいという患者様にも、優しく、実例を交えてお話することができます。裁判したいと意気揚々におっしゃる患者様に対しても、この程度の症状では、裁判しても時間の無駄で、希望の結果にはならない可能性があるということもお伝えできます。

 皆さんも、プライベートでも仕事ででも、裁判にならないように、心がけて下さいね。


 以上。

2025年04月18日

裁判(民事)の経験・・・その1

 皆さん、裁判の当事者になったことありますか?

 私はあります。もちろん、私がやらかして、被告になったわけでありません。まぁ、医師は、故意じゃなくとも、医療過誤として、患者から訴えられる可能性はいつでもありますけれどもねぇ。

 詳しく言いますと、私、交通事故の被害者になったわけですね。しばらく他の整形外科クリニックに通院し、加療したのですが、症状が残存したので、後遺障害を主治医に書いてもらいました。

 その後、こちらも弁護士、相手保険会社も弁護士を立てて、和解になることを期待して、動いていたのですが、こちらの慰謝料請求額が、開業医ということもあり、とんでもない額だったので、相手は和解を拒否しました。

 その結果、最終的に民事裁判になりました。

 私、わざわざ平日の診療を休診にし、裁判所に行きましたよ。加害者も登場しましたが、まぁ、反省はしていませんでしたね。

 裁判が始まると、まず、加害者と被害者で宣誓します。「嘘偽り無く、事実を述べます」って内容だったと思いますが、宣誓分を読み上げるのは、加害者と被害者が同時なんですよ・・・。運動会じゃあるまいし、もちろん準備などなく、本番1回のみです。一般的には、被害者は加害者のことを恨んでいますから、この宣誓は、双方、気分が良いものではありません。そして、裁判官からは、「裁判に参加する者すべては、録音しているので、同時に被って話さないように、かつ、節度を持って答弁するように」というお願いがありました。

 裁判では、双方の弁護士が主張し、さらに、相手弁護士から、被害者・加害者に対して、尋問があります。

 私は被害者であるのに、相手弁護士から、偉そうに上から目線で、尋問を受けました。この尋問は、いわゆる次につながる伏線的なものでしたが、私の弁護士は特に意に介していない状態でした。私もその尋問に対して、簡潔に不要なことは言わずに、淡々と解答しました。

 しかし、次の段階で、決定的な証拠の提示がありました。実は、なんと、私、いろんなところで、盗撮をされていることが判明したのです。クリニック前はもちろん、住居の周辺、旅先、スーパーの中までです。おそらく探偵を雇って証拠集めをしたのでしょうね。要するに私の後遺障害を否定するために、いろんなシーンで、後遺障害書類の内容を否定し、実際は、「この動きができている」という証拠を取りたかったのでしょう。


 続く・・・

2025年04月17日

国民皆保険と年金は破綻するか否か・・・

 勤務医も会社員の方も、給与明細を見て、皆さん、ため息をつくでしょう。「なぜ、これほどまで、社会保険料、厚生年金が天引きされているのか?」ってね。

 開業医になれば、今度は職員を雇う立場になりますが、医師国保に入らずに、当院のように社会保険を支払う立場になると、さらに、驚くことがあります。

 会社員が払う社会保険料も厚生年金も実は、会社が折半しているのですよね。その折半分は、会社が負担します。

 すなわち、開業して、医療機関が社会保険に加入すれば、最後閉院するまで、スタッフや自身の社会保険料の折半分を医療機関が払い続けるということになります。

 その折半した分が、将来、ちゃんと勤務してきた職員や自身の年金になればいいのですが、年金定期便を見ても、自身が払った分しか記載されていないのですよねぇ・・・。

 では、会社が払った折半分はどこにいくのか??

 一応、「厚生年金勘定」としてプールされているようですが、一部は、国民年金保険料の基礎年金の財源として使われているようです。

 国民年金保険料って、毎月17,000円程度ですからね、厚生年金よりもかなり安いです。それなのに、厚生年金の折半を払う企業が、国民年金保険料を納めている人の基礎年金として、一部でしょうが、支払うことになっているのですよね。政府は説明しませんが、まったく納得がいきませんよね!

 まぁ、折半の話は、今更、変わることは無いでしょうが、この先、ますます少子化が加速します。小学生でも、分かるように、1馬力で、5人も6人も、高齢者の年金や社会保険を払うのは、無理難題です。年金破綻もあり得ます。

 一体、この先、日本はどうなるのでしょうかねぇ?消費税のさらなるアップか、所得税率のアップしか考えられないのは、自分だけでしょうか?

 消費税は、公平だと思いますが、累進課税が昭和の時代のように上がれば、高所得者は働く意欲を無くすでしょうね。そうなれば、私は借金を返した後は、診療日数を減らして、無理しないで、仕事するだけですけれども・・・。

2025年04月16日
» 続きを読む